「つみたてNISA」の目的は、継続的に積み立てていくこと
非課税になる金額も通常のNISAとは異なり、毎年最大で40万円で最大20年と長期間です。 投資対象も通常のNISAとは違い、長期間の運用に最適な投資信託とETFに限定されています。 商品が限定されていますし、継続的なつみたて投資が出来るため、リスクを抑えて確実に積み立てて資産形成ができます。
投資が初めての初心者や、NISAを始めて上手く使えなかった人には、利用しやすい制度となっています。 「NISA」と「つみたてNISA」の違い 通常の「NISA」と「つみたてNISA」には、以下のような違いがあります。
非課税投資枠は、「NISA」が年間120万円で「つみたてNISA」が年間40万円と、年間80万円の差があります。 期間も、「NISA」は最大5年間で「つみたてNISA」は最大20年間となります。 年間では「NISA」の方が運用できる金額は多いですが、最終的な金額は「つみたてNISA」のほうが多くなります。
そのほかに注目すべきは対象の金融商品
「NISA」は、株式やREITなど幅広い金融商品から選択できます。 それに比べて「つみたてNISA」は、金融庁が定めた要件を満たした一部の投資信託とETFに限られています。 また、どちらも投資可能な期間が決まっており、この期間を越えてしまうと商品を新たに購入ができなくなります。 例えば、「つみたてNISA」を2025年から始めた場合、新しく購入できるのは2037年までの13年間になります。
「つみたてNISA」5つのメリット
「つみたてNISA」の利益に税金がかからない
毎月コツコツつみたてができる
いつでも引き出しが可能
商品が厳選されていて初心者でも選びやすい
運用できる金額が大きい
どれも投資を初めてする初心者には、大きなメリットになっています。
1)「つみたてNISA」の利益に税金がかからない
冒頭でも少し触れましたが、「NISA」と「つみたてNISA」は共に、それで発生した利益に対して税金が掛かりません。
その他の株投資や投資信託の場合では、その利益に対して約20%を税金として納めなくてはいけないため、投資の中でも節税効果があるものとなります。
・たとえば、20万円の利益が出ているケースを考えてみます。
「つみたてNISA」は、その名の通り、つみたて投資に限定されているNISAなので継続して購入するのが前提です。
2)毎月コツコツつみたてができる
つみたてをする頻度も、下記の様に自由に設定することも可能となっています。
毎日
週に1回
月に1回
2ヶ月に1回
投資では、どのタイミングで購入するかが非常に難しいですが、つみたて投資なら設定したタイミングで自動購入してくれます。
手間もかかりませんし、感情に流されずに確実に資産を増やしていけます。
また「つみたてNISA」で選べる金融商品は、基本的に分散投資をする商品です。
分散投資では、長期間の投資をすることで、元本割れの可能性を低くできます。
確実に積み立てて資産を増やせて、頻繁に取引画面を見る必要もなく、元本割れのリスクも少ないので、「つみたてNISA」は初心者におすすめな投資方法です。
3)いつでも引き出しが可能
「つみたてNISA」は、20年間ずっと積み立てしなくてはいけない訳ではありません。
マイホームの購入や結婚などに合わせて、途中で引き出すことも可能となっています。
よく似ている制度に、個人型確定拠出年金の「iDeCo(イデコ)」があります。
iDeCoとは、細かな部分に違いはありますが、長期間の積み立てをしていくという点では同じです。
しかし、決定的に違うのが、iDeCoは原則60歳まで引き出しが出来ないことです。
いつでも引き出せるのは、「つみたてNISA」の非常に大きなメリットと言えます。
20代で職業や収入が安定していない人や、気軽につみたて投資を始めてみたい人にも最適といえます。
4)商品が厳選されていて初心者でも選びやすい
通常は投資信託やETFでつみたて投資をする場合、数千本の商品から長期間の運用に最適なものを選ぶ必要があります。
「つみたてNISA」なら、購入できる投資信託やETFは金融庁によって厳選されたものです。
販売手数料が0円
信託報酬が低い
分配金の支払い頻度が少ない
などの一定の要件をクリアした上で選ばれています。
そのため、どの商品を選んでも、長期間の運用に最適でリスクが抑えられた商品となっています。
しかし、厳選されているからと言って必ず利益が約束されているわけではありませんが、初心者には購入しやすいでしょう。
5)運用できる金額が大きい
短期間で投資できる金額は小さくなりますが、「つみたてNISA」は年間40万円で最大20年間なので、最終的には最大800万円にもなります。
一方の「NISA」は、年間120万円で最大5年間なので、最終的な運用額は最大600万円です。
単純に200万円多いため、最終的に運用できる額は「NISA」も大きくなり、節税効果も「NISA」より大きいと言えます。
節税効果を高めるなら「つみたてNISA」をおすすめします。
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