豪中銀(RBA)がオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント引き上げ、2012年以来の高水準である3.85%に設定しました。この利上げにより、豪ドルは上昇しました。
RBAのタカ派姿勢が継続する場合、豪ドル/米ドルは大幅に上昇する可能性があります。声明では、経済とインフレの動向次第でさらなる引き締めが必要になる可能性があるとの考えを示しています。
RBAは豪労働市場のひっ迫状況と賃金上昇の再開に言及しており、これを重要視しています。今週は豪小売売上高や貿易収支、来週は建設認可件数が発表されます。シティバンクのエコノミック・サプライズ指数によれば、これらの豪経済指標は豪ドルのファンダメンタルズにとってプラスになるとの見方が強まっています。
金利政策を決定する前、市場では後半に25ベーシスポイントの利上げが実施される確率が約50%となっていました。利上げが実施されたことで市場は見通しを修正し、声明のトーンを考慮しています。豪ドル/米ドルは発表直後に急激な動きを見せました。
先週の豪インフレ率の発表が懸念を引き起こした可能性もあります。ただし、2023年第1-3四半期の豪消費者物価指数(CPI)総合指数の上昇率は前年同期比7.0%で、わずかに予想を上回りましたが、前回比(7.8%)から大幅に減速しています。RBAが重視するCPIトリム平均は前年同期比6.6%上昇しました。予想の伸び率は同6.7%で、前期の伸び率は同6.9%でした。
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